縁の下の力持ち!?美しいニス加工の影の立役者

縁の下の力持ち!?美しいニス加工の影の立役者

おはようございます、ラボログ担当の前川です。
早いもので「Accurio Jet KM-1」と「JETvarnish 3D」を導入しておよそ4カ月。これまでの業務に携わってきた経験と、さまざまな場でお客様にご説明を繰り返すうち、少しずつではありますが、2機種の使い方・特性などの知識が備わってきました。KM-1のお話はラボログで一度させてもらっているので、今回はJETvarnish 3Dのニス加工のことで、少し踏み込んだ内容をお送りしたいと思います。

コロナ処理ユニットとは?

JETvarnish 3Dの先端にある「コロナ処理ユニット」という機構についてのお話になります。基本的に、KM-1で出力した印刷物は表面が綺麗になりすぎるので、加飾用のニスが付きにくく、流れにくくなってしまいます。そんな印刷物の表面に対して、ニスの付きを良くして、流動性を高めるために施す前加工のことを「コロナ処理」といいます。具体的には以下のとおりです。

コロナ処理とは、電極から照射される高電圧(コロナ放電)により、基材表面の「ぬれ性」を向上させる技術です。「ぬれ性」が向上することで、基材表面で液滴が適切に広がり、ニスの塗布性や接着性改善が期待できます。
出典:KONICA MINOLTAサイト 「JETvarnish 3D Evolution / 3DS / 3D」 ●コロナ処理

コロナ処理ユニット。白い箱部分の中で処理が行われます

加飾すれば見えてくる、コロナ処理の大切さ

今回、このコロナ処理について、ブログを読んでもらっている皆様により分かりやすくお伝えしたいと思い、写真サンプルを4種類ご用意いたしました。

まずは、コロナ処理をしていない印刷物(左)と、コロナ処理をした印刷物(右)です。実際に近寄って肉眼で見ても、コロナ処理の前と後の違いは分かりません。(本来は加飾の工程まで一貫して行いますが、比較のためにあえて途中で抜き取っています)

同じにしか見えない・・・

続いて、コロナ処理をせずに加飾した印刷物(左)と、コロナ処理をして加飾した印刷物(右)です。これでようやく違いが分かるようになりました。

右側が「デコれている」印刷物です!

違いは全体的にみられますが、特に蝶の羽の部分を見てもらうと歴然かと思います。コロナ処理をせずに加飾した印刷物は、ニスがきちんと流れ切っておらず、まるで雨が降っているような縦線ができています。これに対して、コロナ処理をして加飾した印刷物は、綺麗にニスが伸びているのが分かります。

少々難しい内容だったかもしれませんが、コロナ処理の効果を実感してもらえたのではないかと思います。コロナ処理ユニットは、長さでいうとJETvarnish 3D全体の1/30程度ですが、 美しいニス加工を施すためになくてはならない大切な機構となっています。