生かされる現場の知恵!KM-1を改造してみたら作業効率が上がったお話

生かされる現場の知恵!KM-1を改造してみたら作業効率が上がったお話

おはようございます、ラボログ担当の前川です。
今回は、KM-1の改造についてお話したいと思います。といってもメカニックがするような「内部のモーターを分解してチューンアップ!」みたいなことではなく、「ちょっと手を加えて、使い勝手を良くしたよ」といったDIY的な改造なので、参考程度に読んでいただけると幸いです。

改造したのは、給紙部と本体の間にある渡しの箇所です。給紙部側にある金属バーに片方の端が固定され、そこから本体側に伸びている長い鉄製のテープのようなもの(以下、鉄製テープ)がそれにあたります。

これだけ見ると「なんだこれは?」と思われるかもしれませんが、これがなかなかのスグレモノなんです。

オフセット印刷機の毎時約8,000枚には及ばないにしても、KM-1は毎時約3,000枚の用紙を搬送できます。それだけ通紙させると、どうしても静電気が発生して、本体に入る前に紙が浮き上がったり、最悪の場合、2枚重なりエラーが出て止まってしまいます。鉄製テープは、そういったエラーが起こるのを低減してくれる改造なんです。

紙を「押さえる」、静電気も「抑える」

一般的な家庭にあるものでいえば、鋼製巻尺を想像してください。あれは引き伸ばした時に水平保持力を持たせるために巻尺部分がアールがかっていますが、鉄製テープはその平たい版で、もう少し重みがあります。鉄の自重で紙を押さえるので浮き上がりを防止できるほか、いわゆる静電気除去グッズと同じ原理で静電気の発生も抑え、2枚重なりなどのエラー回数も減らしてくれるという仕組みです。

紙は通すが浮き上がらせない、「ちょうど良い重み」

また、写真を見て気づかれた方もいるかもしれませんが、鉄製テープは外側と内側の2カ所に固定されています。これは単純な理屈で、紙のサイズによって大きい時は外側、小さい時は内側と、2種類のテープを使い分けできるようにしています。

使わない方のテープは磁石で上に固定

今回のこの改造、これはKM-1のオプションとしてあるものではなく、言うなればコーナンドーラボのオリジナルパーツです。「こういうパーツがあればもっとスムーズに稼働できるのでは?」と、ホームセンターなどで手に入る材料を使って、現場のスタッフが知恵をしぼって取り付けたものなんです!

こういった工夫はほかにも、KM-1の排紙部から薄い紙がはみ出てしまうのを防ぐ「用紙台」や、紙を積み上げる際にバランスを調整する「クサビ」(これは市販のものです)などがありますが、これらは元々、弊社がオフセット印刷機の頃から使っていたものだったりします。

これからも、今回ご紹介したような改造、時代や機種の壁を超えて活躍する小道具を駆使して、新しい印刷にチャレンジしていきたいと思います。